GX750 スピードメーター分解

勉強の為に壊れてしまったメーターを分解してみました。ダメにしても良いメーターなので気楽ですが、先輩方のブログやYouTubeなどを参考に予習しておきましたよ。

蓋のカシメを外します。何回もやっていると金属でも割れるような気もしますが2回目はOKでした。
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壊さないように針を抜きます。左右にあるネジの頭を支点にしてマイナスドライバーを針の根元に当ててこじりました。このネジは下の金属フレームに固定されているので強度があり、文字盤を傷つけないので良い感じですね。(左下に転がっているのが針)
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この後、文字盤を固定しているネジを2本外して文字盤も外します。メーターユニットを取り外すのにトリップメータのつまみが邪魔なので抜きます。逆ネジなので時計回りに回すのですが、普通に回すと空転してしまいます。ペンチで軸を固定して回すとつまみは無事に外せました。
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取り外したメーターユニットです。距離計を駆動する金属ギヤの削れ粉(もしかしたら入力軸部も)と思われる汚れが大量に付着していました。
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距離計の駆動ギヤは、ウォームギヤで3段階に減速しているようで、2段階目までは金属ギヤ(真鍮)、3段階目は金属のウォームでプラスチック(POM)のギヤを回しているようです。1段階目のギヤの摩耗がひどく目視で削れているのがわかります。また、2段目も少し摩耗しています。3段目は上の写真の距離計の横の部分のギヤです。
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ロックしてしまったケーブルからの入力部ですが、潤滑剤をつけて、穴にドライバー突っ込みプライヤーで無理やり回してみましたが、とてもケーブルで回せるような負荷ではありません。先端が削れてしまっていることもあるので、ユニットごと交換してしまう方が良さそうです。
回していて気づいたのですが、ドリルで側面から穴を開けたときに付いた凹みが中心部の真鍮軸についていました。下の写真の上段が凹みの位置を合わせたとき、下段が通常の表面です。
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最後に距離計を弄ってあこがれの99999.9kmにしてみました。合わせたつもりが、100m単位以外は上に少しずれてたみたいですね。メーターユニットを交換したとしても、元の距離に合わせるのは出来そうな感じです。なんとかメーター一周する瞬間を体験できるようにしたいと思います。
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下の写真(ユニット側面)に付いているのが速度警告灯のようです。
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内側を除くと光センサーが付いていて速度計の針と連動する遮光板が付いていました。これがセンサーを遮光すると警告灯が点灯すると思われます。85km/h ぐらい?
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もう少ししたら、更にばらばらに分解してみようかと考えています。