TL125の初期チェック(3) Fブレーキ周り

このTL125を購入しようと決めたポイントの一つがFブレーキがディスク化されていた事でした。落札するまで全く知りませんでしたが、ネット検索で得たにわか知識によれば、TL125やTLR200のFディスク化にはTLM220のフロント周りを一式移植するのがポピュラーな方法であるようです。しかしポン付け出来る訳では無くそれなりの知識と技術とお金が必要なようです。最初から改造されている物なら車両価格13万円は安い方かなと思ったのでした。バイクを受け取りに行った際に駐車場で乗ってみた感じでは、オーバーホールもしてないのに良く効くFブレーキに感じました。

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日曜に夕方、Tなかさんに引き取られていったTLですが、Tなかさんがステムヘッドのラバーブーツをペロッとめくるとボールベアリングが露出した状態で見えたのでビックリ、べリングの球が露出して見えるものなのか? うーん、一体どうなっているのか? Tなかさん、michiruさん、万年NAさんとトライアルのエキスパートそうな方々がブログ見てくれているようなので、このTL125のフロント周りの正体を明かしてくれるものと期待しております。

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にわか知識まとめ
(1)インナーチューブの間隔はTLM220の方が、TLR200より9mmほど広い
(2)ロアブラケットとアッパーブラケットの間隔はTLR200の方が、TLM220より38mm広い
(3)ロアブラケットに圧入する部分のステムシャフト径は、TLM220がTLR200より0.3太い
(4)TLM220とTLR200のインナーチューブ径は共にΦ35、TL125はφ33

TL125はインナーチューブ径が異なる、TLR200は同じ径だが取り付けピッチが異なる。よって、TLMのFタイヤを周りをそのまま付けるには、TLM220のステム周りを一式移植する必要がある。ところが、ステムシャフトの長さが38mmも短い。そこでTLR200(125も同じ?)のステムシャフトを引き抜いてTLM220のロアブラケットに取り付ける必要があるが、径が0.3も小さくガタガタで圧入どころではない。これを解決するには以下のような方法があるようです。先人の皆さんの熱意に脱帽です。

①専門ショップからキットパーツを買う。
 阿部精工さんのキットパーツ => 阿部精工 とか  ぱわあくらふと とか
②もしくはステムシャフトをワンオフで作ってもらう => こちらの事例 
③TLRのステムシャフトを自宅でメッキして0.3mm径を太らせる => Frattoclubさん
 サンポールは錆取りだけでなく電解メッキの溶液としても使えるんですね。
 知りませんでした。先駆者の知恵にびっくり。
④0.1mmのシックネスゲージを周囲に巻いてガタ取りし、ロアブラケットにタップ加工して抜け止めビスで固定する => 北陸トライアルネットワークさん (中段左の写真)
なお、この北陸トライアルワークスさんのページではTLM220とTLR200のステム周りの寸法比較詳細を写真入りで載せてくれています。非常に勉強になります。(上段右の写真)
⑤ビスで回り止め加工の例 => 道楽人生さん
⑥さらに、アッパーブラケット位置がTLR200の方が38mm高いため、これを補正するためにTLM220のインナーチューブを延長する為の部品(インナーチューブTOPのキャップの代わりに取り付け)も販売されているようです。  => 阿部精工 (下のほうの写真)
⑦またハンドルを切った時にストッパーより先にタンクに干渉してしまうため、ロアブラケットのストッパにボルト取り付けたりするらしい => 北陸トライアルネットワークさん 中段の写真

これはオークションの写真から拝借しました(ストッパ部にビス追加で干渉防止)
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これもオークションの写真から拝借しました(TLM220 インナーチューブ延長用TOPキャップ)
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さて我がTL125ですが、初期チェックで撮影した写真をあらためて眺めてみました。

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締め付けビス位置からTLM220のロアブラケットで間違いなさそうです。ライトを固定しているビス(赤矢印)の所に付いていたカラーは何か純正っぽく無かったなあ。


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インナーチューブにライト周りを固定するゴムバンドですが、パーツリストやネットの写真を見ると下側にしか付いていないのですが、このTL125は上にも付いています。メーター取り付け部からゴムバンドに伸びる金属板も純正っぽく無いですよね。

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速度警告灯の付いたメーターはTLM220用なのかな?少なくともTL125用でないのは確かですね。トリップ用のつまみが欠落しているので後で何かつまみになりそうなものを付ける予定です。

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ロアブラケットにあるハンドルストッパー部にはビスなどは付いていません。でもハンドルを切ったからと言ってタンクに干渉するようなことはありませんでした。はて?何でだろう。よく見るとフレーム側に何かナットのようなものが付いているようにも見えます。すでに現車をTなかさんに渡してしまって確認できませんが、タンクへの干渉防止の為にフレーム側にストッパーを溶接したのかもしれません?
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うーん、もっと良く見ておくんだったな。
このスイッチを固定しているプレートも純正じゃなくワンオフっぽいですね。

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はてさて、Tなかさんの所に治療にいった我がTLはどうなることやら。