愛車6号 BMW K100RS(87年式)

全国的に寒い週末の予報。バイクに乗るのは止めて昔の思い出に浸ろうかと・・・

オンロードスポーツに乗り始めて以降、RZ250, XJ750, GPZ-900R と乗り継いで来ました。どのバイクも思い出深く、また気に入ってもいたのですが、よりパワーのあるバイクへの憧れは捨てがたく、約2年ごとに乗り換えていました。Ninja-900に行き着いたときは、しばらく買い換えるつもりは無かったのですが、88年に外車への道に進んでしまいました。
買ったバイクはBMW K100RSです。当時はフラットツインから決別する方向に進みかけていて、水冷直列4気筒を横倒しに積み、シャフトドライブで駆動するという新設計のKシリーズを発売した直後でした。皆さん御存じのように、Kシリーズはあまり人気を得ることなく、間もなくRシリーズがモノサスで復活、その後は新設計のフラットツインが出るなど、BMWフラットツインの関係はやはり切り離せなかったようです。
購入したK100RSは87年式で、緑がかったグレーメタリックの色をディーラーで見て一目で気に入ってしまいました。88年モデルには、この色が無かったと記憶しています。また、減税やら円高などの影響で当初より数10万円近く値下がりしていました。また、低金利ローンが使えたのも大きかったです。今でこそ低金利が当たり前の世の中ですが、当時は高い金利の時代でした。さらに、会社の先輩がNinjaを買いたいと言ってくれたことなどから、一気にその気になりました。かくして、87年の年末にディーラーで見て色とスタイルに一目惚れ、先輩にNinjaを売却する話をまとめ、年が明けた88年に頭金とハンコ持って契約という運びになりました。

このバイクを買って2年後に結婚しました。頻繁に買い換える経済的余裕も無くなり、何よりもこのバイク自体が気に入ってしまった為、結局8年半ほど乗ることになりました。結婚前の九州ツーリング、嫁さんと一緒の北海道ツーリングなど、ロングツーリングを快適にこなしてくれました。手放すことになったきっかけは、子供が出来て乗る回数が減り、体が慣れていない状態で立ちごけした時に、体力的な衰えを感じたことです。

(1)購入してすぐの頃 西伊豆の雲見大橋付近にて
クランクケース側から見たエンジンはあまり好きでありません。
この後、アンダーカウルを付けることになります。
2バルブの初期の型です。4バルブ化、ABS化、1100、1200など進化していきますが、人気は出ないままでしたね。
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(2)非常にコンパクトなハンド周り
R100RSのような巨大なカウルではありませんが、それでも高速での防風性能は素晴らしいものでした。ウインカー内臓のミラーが指先に当たり風を防ぐ思想にも感心しました。水冷だからエンジンの熱風は無いと思っていましたが、夏になって渋滞にはまると冷却ファンが回りだし、熱伝導率の高いアルミ製ガソリンタンクを通して熱が伝わり、太ももがヤケド寸前にまで赤くなったものでした。
ギヤポジションインジケーター付き、ウインカーは左右別々に付いていて曲がりたい方のプッシュボタンを押すタイプです。今のBMWはどうなっているのだろうか?
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(3)九州一周ツーリング、 熊本市内だと思います。
4気筒ではありますが、非常にトルクフルなエンジンで頻繁にシフトチェンジしなくても、それなりに走ってしまいます。峠道や市街地でもある程度横着な運転ができてしまいます。
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(4)九州一周ツーリング、 熊本のアーチ橋(通潤橋だと思われます)
左後ろからのスタイルが気に入っていました。左側はマフラー1本のみ、右はシャフトドライブと1本サスのみという、シンプルで合理的なデザイン。

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(5)九州一周ツーリング、 天草の教会
ツーリング用にサイドバックBMWでシティケースと呼んでいる小型のもの)を付けていました。小型のこれなら、街中で付けっ放しにしていても違和感無しです。
Ninjaで磁石方式のタンクバックに変更していたのですが、K100RSはアルミタンクのために取り付けられず、昔のコロナツーリングバックを引っ張り出しました。
体は前傾になるので、タンクバックのおかげで腹が冷えません。
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(6)九州一周ツーリング、宮崎だと思われます
前から見たスタイルも好きす。バイクと言えば峠道が似合うのですが、このバイクの場合は、こうした直線路や高速道路も似合います。
当時、東京に住んでいて、首都高の湾岸線を飛ばすのが好きでした。ETCなど無い時代ですから、回数券をチケット屋で買っておいて、料金所でぱっと渡してギューンと加速するのが気持ちよかった。加速自体はNinjaの方が速いと思いますが高速での直進安定性は、BMWに一日の長があるように感じました。
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(7)左側面
タンクバックがないとこんな感じです。シリンダーヘッドがあるこちら側のスタイルが好きです。K100RSには、後にアンダーカウルが装着されますが、この当時はオプション設定がありませんでした。ヨーロッパの部品メーカーの物ですが、純正よりもカッコ良く気に入っていました。
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