GX ホイールベアリング交換(3) 取り付け編

GX750のベアリング交換作業ですが、週末の取り外しに続いて取り付けも完了しました。事前に諸先輩方のベアリング交換作業をネット情報で入手し、自分に適した方法を考えていました。それは、叩かずにネジの力で圧入する方法です。使った部材と方法は後ろの方でまとめたあります。

(1)リヤ右側(ディスク側)
 ベアリングの取り付けは、長いネジを通してナットで締めつけて圧入する方法です。先に、右側のΦ52の片面シールドタイプのベアリングを入れていきます。こちらのハブは薄く押さえに使えないので先に入れました。反対側はφ47のフランジ部分に外したφ52のベアリングを当てて受けました。

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反対側の受け方
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(2)リヤ左側(ドライブ側)
 2個セットで入る方です。奥に入るのはφ47の開放型のベアリングです。

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続けて外側のベアリングを入れます。こちらは、φ47でも片面接触シール型のタイプでした。ギヤ部のグリスなどが飛び散って汚れるからでしょうか?

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(3)圧入の方法
φ52を先に入れているので、φ52のベアリングとΦ47のベアリングをこんな感じで挟み、M12のシャフトを通して締め付けて行きます。

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(4)自作圧入工具詳細
 ベアリングを押さえて奥に押し込む為に外径とほぼ同じサイズのカラーのようなものが欲しかったのですが、自宅に適当なものがありませんでした。近くのホームセンターを2軒回って適当な材料をどうにか買い揃えました。外径Φ52のベアリング用には、φ50(t=3)のワッシャを、外径47のベアリング用には、φ45のワッシャ(t=4)を購入しました。φ45のものはワッシャというより金具と言ったほうが良さそうです。何かの足にする部材だと思いますが、厚みが4mm変形し難そうです。更にボンネビルのドライブスプロケットを外すために購入した36mmのソケットも外径がΦ52mmで丁度良い感じでした。
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(5)フロント側
リヤと同様に入れていきます。両側の2個だけなので楽でした。
こちらはφ47の両面シールドと片面シールドタイプでした。メーター側が両面シールドなのですが、理由が良くわかりませんでした。メーターギヤ関係のグリスで汚れるからか?でも内側は関係無いような気がします。また、スポークタイプの2型のパーツリストでは、接触シールタイプの指定になっていました。どれでも問題は無いのでしょうが、変えた理由が知りたいですね。

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(6)ベアリングの詳細
 パーツリストで指定されているベアリングと買ったベアリングのリストです。接触シールタイプは本来片面シールで良かったのですが両面シールタイプを購入してしまいました。開放型や金属シールドタイプに比べると、接触しているだけあって手感で回転が重いのが分かります。外側だけシールしていれば良いので、1枚カバーを外して見ました。もともと入っているグリスも多くは無かったので、念のために補充しておきました。純正部品の値段が高いのはわかるのですが、フロント用だけリヤと比べても倍以上高い値段になっているのが良く分かりませんでした。実は特殊なものなのか? 単にパーツセンターに入庫した時期の違いだけなのか? 謎です。

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(7)オイルシール
 ベアリング交換は以上で終わりです。新しいオイルシールの取り付けはタイヤ交換の時に一緒にやろうと思っていて、まだ実施していません。部品代だけ載せておきます。モノタロウで買ったベアリング5個より、オイルシール4個のほうが高いです。これは仕方ありませんね。純正部品が出るだけありがたいと思います。

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(8)自宅の作業環境
 自宅がマンションのため、ベランダでの作業だけでなく駐車場での作業であっても隣家に気を使わざるを得ません。バイク置き場の横はフェンス一つ隔てただけで隣のアパートです。オイル交換やバイク磨きを2~3時間やっていると、小さい子供から「あのおじさん、まだやっているよ~」、母親「しーッ」などと言われてしまいます。こうした悲しい環境のため、叩いて抜いたり入れたりの作業は避けたかったのです。
 雨の日はもちろん作業出来ませんし、冬の寒さはまだ我慢できても夏の暑さは耐えられません。朝夕だけが作業できる時間です。早くガレージのある家に住みたいです。