ハスラーにも春が来た

中々エンジンの調子が良くならないハスラー、原因はキャブで間違いないと思うんですが、何をやっても良くならない感じでした。皆さんからアドバイスを頂き、良くなったかのように思えたのもつかの間、以前の悪い状態に逆戻り。でも、本日キャブレターを新古品に交換した所、あっけなくエンジン始動、アイドリングも安定、中速域の吹け上がりも良好、もちろん高速でもバッチリな状態になりました。セッティングは標準設定のままの状態です。やっとハスラーにも春が来た感じです。

(1)気になっていた所
取り付け部に部分的な欠け、内径の傷などがあります。
2次エアー吸ったりするのだろうか? 
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(2)新古品(競技用)のキャブレター
取り付け部はプラスチック製のリング、奥にはゴム製のシールが付いていました。
ピストンバルブはアルミ製のようです。ニードルもアルミ製で針の径が急激に変化し2段階で変化するような感じの物がついていました。また長期保管品のようで、フロートのパッキンが固着していて、苦労してチャンバーを開けるとボロボロでした。
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ニードルだけでなく、ジェット類の番手も全く違っていたので、パイロットジェット、メインジェット、ニードルバルブ等、全てハスラー90の標準仕様の新品(キースターのキットに付いていた物)に交換しました。レース用と言ってもキャブ本体の構造や寸法は同じようです。また、ピストンバルブは材質が違うだけで形状は同じようですが、オイルポンプとの合わせマークが無いので、これは元の物に交換しました。
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ニードルジェットはエア取り入れ口側が半円形状に壁で覆われていました。元のキャブレターには無い形状です。ニードルジェットの径が同じかどうか不安がありましたが、ニードルの太い部分の径はレース用も元のキャブの物も同じだったので多分大丈夫だろうと考えました。

(3)完成品、ハスラー90用キャブレターほぼ新品
 見た目で違うのはピストンバルブの色と合わせマークの〇印です。
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エンジンに取り付けた所です。フロートチャンバーへ繋がるエアベントも左右2か所にあったので、ホースも2か所付けてクランクケースの反対方向へホースを繋ぎました。ノーマルのエアベントは左側1か所ですが、ホース取り付け部の内径がノーマルの方が大きいです。1か所だけでも良いのかもしれませんが念のため2か所ともホース付けました。
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(4)近所を試走
コックをオンにしてキックするもエンジン掛からず。一瞬またダメかと焦りましたがプラグを外すとガスで濡れた状態です。直前まで旧のキャブで色々やっていた影響のようです。プラグを交換してキックすると一発で始動しアイドリングも安定、幹線道路に出て恐る恐るスロットルを開けると、今まで違ってスームースに回転が伸びて行きます。今までの不調は何だったんだという感じです。低~中~高と自分の思いどおりにエンジン回転を調整できると、こんなに気持ち良いんですね。
前のキャブで不調だった原因は結局分かっていません。ガスとエアの流れは一通り確認し、繋がっていることは確認したのですが、ダメな所があったのかなあ。まあ、キャブの勉強にはなったし、結果的に調子良くなったので良しとしましょう。

近所を適当に流したあと、桜の花が見える所で記念撮影。やっとまともに走れるようになりました。後はオイルが漏れてダンパーが全く効いていない、フロントフォークのオイルシールを交換してやれば里山探検にも連れ出せそうです。次のRGミーティングはハスラーで参戦できますね。直近では4月にある、多摩クラの小型2ストミーティングにこれで参加しようと思います。

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(5)参考資料
タイのパーツ屋さん => 色々使えそうなパーツ有

A100用キャブレター => エアベントの取り出し数やドレンチューブ取り出し方向が違いますが、基本的にはハスラーと同タイプと思われます。新規入荷がすぐ完売。私が使った競技用のキャブもジェット類の設定が異なるだけで、同タイプと推定。

大阪マッハクラブ キャブの勉強に参考にさせて頂きました