GX750整備(その7)電気系統

私の話題は相変わらず5月~7月頭にかけての2か月間にGX750を整備したときの記録です。今回は、電気系統のメンテです。

購入したときに調子が悪かった電気系の不具合は以下の通りです。
1.ウインカーが点滅しない
2.ホーンが鳴らない
3.ヘッドライトが点灯しない
4.アイドリングが安定しない(後から電気系と判明)

(1)ウインカー点滅せず(リレー交換)
まずは簡単なウインカーから取り掛かります。
イメージ 1特に調べもせずウインカーリレーを交換しようと考えました。旧車の場合、ウインカーの点滅までに時間がかかるが、電子式のリレーに変えれば、すぐに点滅開始するという記事を読んでいたからです。故障で無くてもリレーを変えようと思いました。ネット上で調べた結果、値段が安く純正品と同じ3端子あるタイプということで、ヒロチーのLEDウインカーリレーHR-CF13JL-02 を購入しました、900円程度です。
端子の位置は一部異なる部分があるので、金具の位置を変更する必要がありますが、コネクタはそのまま流用して接続可能です。設置場所はスターターリレーとイグニッションユニット隙間のスペースで、マジックテープで固定しました。本来の取り付け場所はバッテリーケースの下なのですが、物が小さいのでこの位置に設置可能です。交換後はちゃんとウインカーが点滅するようになりました。

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(2)ホーンが鳴らない
正確には、蚊の鳴くような音で一瞬だけ鳴るが大きな音が出ないという状況です。
タンク下に取り付けられているホーンを外し、試しにバッテリーに直接接続してみたところ、元気な音で鳴ってくれました。ホーン自体は問題ないことが確認できたのでスイッチの接触が悪いのかと思い、左側のスイッチをバラして接点回復剤を塗ってみたところ、あっさり鳴るようになりました。
あっけなく回復したと思っていたら実はそんなに甘くなく、翌週からまた鳴らなくなってしまいました。他にもヘッドライトの不具合があったので、何か他に原因があるのだろうと思っていたところ、ひでともさんのブログでヒューズBOXの接触不良による電気系の不具合事例を知りました。さっそく、自分のヒューズBOXを開けてみたところ、長い年月による酸化や汚れで端子表面は黒ずんだ状態でした。目の細かい耐水ペーパーで端子を磨いてやると、赤味を帯びた金属の地色が出てきました。
ヒューズをセットして、ホーンボタンを押すと元気な音で鳴ってくれました。
接触不良で十分な電気が流れていなかったのですね。

(3)ヘッドライト点灯せず
私のGXのメインスイッチは3つのポジションがあります。
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1.通常のONである日中モード、2.ポジションとテールランプが着く夜間モード、3.夜間のパーキングモード(キーは抜けます)の3つです。

ハンドルスイッチにはヘッドライトのON-OFFのみあり、ポジションランプのON-OFFスイッチはありません。メインスイッチの位置が、日中モードでも夜間モードでも、ハンドルのヘッドライトスイッチをONすれば、ヘッドライトが点灯する仕様なのですが、日中モードでは、ハンドルのスイッチをONにしてもヘッドライトが点きません。メインスイッチを夜間モードにすると、スイッチONで点灯します。
どこがおかしいのはわからなかったのですが、ヒューズBOXの端子を磨き直したところ、ヘッドライトもすっかり直ってしまいました。
メインスイッチのポジションが日中モードでも夜間モードでもスイッチONすれば、ヘッドライトは点灯するようになりました。こちらもメインの電気の流れが悪かったようです。

(4)アイドリングが安定しない
買った時はちゃんと3気筒動いていたのですが、買ってメンテを始めてからエンジンを掛けると1気筒死んでいる場合がありました。エンジン始動してもエキパイが冷たいままなのです。プラグに火が飛んでいるのは確認出来たのですが、非常に弱い感じでした。点火系のチェックもやらなきゃなあと思っていましたが、ヒューズBOXの端子の磨き直しをしたところ、あら不思議火花が強力になったのか(未確認ですが)始動直後から、3気筒ちゃんと動くようになり、アイドリングも安定するようになりました。すべての悪の根源は、ヒューズBOXの導通不良だったようです。
こうなると、ウインカーの不具合も真の原因はリレーではなく、ヒューズBOXの導通不良だった可能性がありますね。なぜならリレー交換前も走行中でエンジンが回っているときは、点滅する場合があったからです。

ということでヒューズBOXの導通改善(端子磨き)で、電気系統はすこぶる調子よくなったのでした。端子のバネ圧がかなり弱くなっている箇所があり、念のため銅線で縛っておきました。そのうち、ちゃんとした端子に交換しようと思います。
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