GX750 ガソリン漏れ

連休は天気も良く真夏ほど暑くはないので整備するには最適ですね。渋滞を心配するぐらいなら整備をしてあげましょう。ということで、以前から気になっていたコックからのガソリン漏れを見てみることにしました。漏れというと大げさですが滲みといった感じのものです。

①右側のコックの状態
購入直後にコックのパッキン類を新品に交換していたので安心していたのですが、半年以上すぎたある日にホコリが大量に付着していることに気づきました。
指で矢印部を触って見ると湿った感じのホコリの塊がとれました。
写真はありませんが左側は綺麗な状態でコックの金属類がきれいに見える状態です。
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②とりあえず分解
タンクを外して、コックを分解します。ガレージもなければ道具も十分はないので、工夫が必要です。事前に予備タンクに切り替わる直前ぐらいまでガソリンを減らしておいて、タンクは前方が下になるように傾けて固定します。こうすればコックを外してもガソリンは漏れません。作業中はコック取り付け部の穴をテープでふさいでおきました。タンクを水平にしたらガソリンが漏れるのは明らかなので、ガソリンが気化するのを減らすぐらいの気休めにしかなりませんが・・・
分解した部品に、特に悪そうな部分はみあたらず。
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③金属部品同士を合わせてみる
面が平らではなく中央部に微妙な隙間があるようです。
精度が悪いのではなく意図的にこうなっているのかな?と思えます。
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④シール面の確認
どこでガソリンをシールしているのかを考えてみることに
金属部品の間に入っているプラスチック部品には0.1~0.2mm程度の凸形状があります。これがゴムを押し付けてシールしているようです。上記の隙間は、この凸形状の寸法を考慮して設けてあるのかもしれません。それとも凸形状を挟んで周囲を強くビス締めしたら変形する? 塑性変形するほどの段差じゃないか・・・

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良く見るとコック本体にもシール部の凸形状と同様の跡が確認できます。
(赤線で印つけた内側の白っぽい線がそれです)
金属面を加工した時の跡が見えます。シール面ならもう少し面を磨いてやるべきなような気もしますが・・・
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ゴムの表面にもシール部の凸形状跡が見えますが、良く見ると大気連通穴があいている側の跡がハッキリ見えません。こちら側の押し付けが弱いのかもしれません。
そういえば、ホコリが大量に付着していたのも大気連通穴が開いている側でした。

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⑤暫定対策
漏れていた原因はたぶんここだと思います。コック本体の面を磨いて、プラスチックの凸形状が全面で均一に接触しているか平面性を確認すれば良いのだと思いますが、道具もないのでとりあえず、事前に用意していた液体ガスケットを塗って組み直しました。DAYTONAのガソリン用液体ガスケットの説明には、「ゴムを侵す特性があるため、薄いOリングがある接合面には適しません」と書いてあります。そこで別なものを購入しておきました。Hylomar Blue という外国製のものです。ゴムを侵すかどうかは不明ですが耐ガソリン性は有りで、非硬化タイプのようです。
とりあえず、これで様子を見ることにします。

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