GX ツーリング後のトラブル(1)

ライトの不具合をチェックしようとバイク置き場に近づくと何となくガソリン臭い感じです。カバーを開けるといっそうガス臭い。右側のキャブが明らかにオーバーフロー、ドレンボルトの下にはガソリンが滴っており、エアクリ周りにもガソリンのにじみがあります。以前コックを直通(PRI)位置のままでオーバーフローさせてしまったことがありますが、今回はON位置のままです。ゴミでも噛んだのか、ダイヤフラムがダメになったのか、4年前にコックのゴム部品は一式新品に交換したのですが、信頼性の無い負圧コックは嫌になりますね。ちょうど注文していたインシュレーターも届いていたので、同時に交換してしまうかと考え、キャブを外すことにしました。

(1)オーバーフローが確認された右側のキャブレター
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キャブの前にガソリンタンクを外すと右側のコックからガソリンがダダ漏れしてきました(汗)。ガレージが無いとこうした整備はやりにくいです。ガソリンが漏れない工夫をコックに施し、タンクを外します。GXのキャブを外すのは初めて、少し苦労してキャブとインシュレーターを外しました。左側のコックは漏れなしでした。

オイル下がり気味ではないかと気になっていたので、インテーク側から吸気バルブをのぞき込み、写真を撮って見るとちょっと驚きの光景が・・・

(2)右側 3番エンジン
 排気バルブは閉じていたようでガソリンの海が出来ていました。バルブが開いていたらエンジンの中に入っていましたね。1番、2番のオーバーフローはどうだったのでしょう?気になります。
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3番エンジンのガソリンは布に浸み込ませて吸い取りました。
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(3)中央 2番エンジン
 オーバーフローは無さそうな感じです。
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(4)左側 1番エンジン
ちょっとオイルが滲んでいる感じがします。左側はマフラーも少しオイルっぽいので、1番エンジンがオイル下がり気味なのだと思われます。ここもガソリンのオーバーフローは無さそうですした。

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(5)外したキャブレター
せっかく外したのでフロート部を開けてみました。思いの他綺麗で、ゴミや汚れは殆どありませんでした。右側の3番キャブのみフロート高さがちょっと低めだったので微修正しました。
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異常に気付いたのは2番、1番と開けて清掃して元に戻そうとしたときでした。フロートを支持している足の部分にクラックのようなものが見えます。手で触ってみるとぐらつきも有り、ピンを抜こうとはしたけど力は入れていないはず。最初からか?
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手でつまんでみると少し動きます。ちょっと力を入れたら斜めに抜けてきました。斜めに補強のピンを埋め込んで修理したようです。すごい、こんな修理自分には出来ない。ネットで調べてみると同じ部分を折ったキャブを溶接して直すような所もあるみたいですね。このピンの斜め圧入もすごいもんだと思います。周りにはみ出しているのは接着剤か何かでしょうか、ガソリンに耐えるヤツあるのかな?
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ショックが大きく、今日はここまでで作業終了です。弄らなきゃわからなかったのになあ。いや弄って状態が分かって良かったと考えるべきかな、自分が折った訳じゃないし。でもどうやって直そうかな? マンションなのでキャブ外して開けたままで長期間置いておくわけにもいかないし、明日はいったん組み上げようと思います。
経験豊富な皆様、何か良い知恵があればアドバイス願います。