GX ツーリング後のトラブル(2)キャブ修理

暑い、とにかく暑すぎる。外に出て何かやる気力も無く、朝からエアコンの効いた部屋にこもりっきりです。ちょうど、先週車体から外したキャブが部屋にあるので、修理の続きをしました。ツーリングから帰ったらオーバーフロー、コックを修理するついでにキャブのインシュレーターも交換しようとキャブを本体から外したら、フロートのステイが折れていたのを発見した 前回の記事 の続きです。

(1)補強手段 案1
皆さんにアドバイス頂いたガソリン耐性のあるエポキシで接着する作戦です。心棒が入っているので、元に戻すだけでも多分大丈夫だと思いますが、せっかくなので一工夫してみました。
先日、クラッチワイヤーのタイコ部のブッシュを修理するときにモノタロウさんから購入したブッシュ(内径Φ6、外径Φ8)のつなぎ目を広げて、フロートのステイに被せてやると丁度良い感じです。

イメージ 1

折れていない方に被せてテストした写真。気分は歯医者さんかな?
イメージ 2

でも、このままフロートの蓋を被せてみるとブッシュが蓋と干渉してました。ガスケットの形状を見るとわかりますが、フロートのステイと蓋はほぼ隙間が無い位置関係にあるようです。フロートピンがずれて抜けないんだから当たり前か・・・
カバーとの隙間が少ないという事は接着部が剥がれても、先端部は心棒に沿って斜めにスライドするだけで、カバーに当たって止まるはず。ここに腹巻を追加すれば、隙間はさらに少なくなって、より外れ難くなるのではと考えました。もちろん、ステイ部全体の補強にもなると思います。

(2)補強手段 案2
ならばとビールの空き缶からプルタブの部分を取り出し、これを円柱状に巻く作戦でやってみる事にしました。まずは表面をサンドペーパーで磨きます。詳しくは知りませんが、アルミの表面に色々コーティングされているようなので、接着強度出るようにとガソリンに侵されて変な事にならないようにとの思いからです。金色の部分は磨くとシルバーのアルミ地肌が出て来ますが、凹凸のくぼみ部分はうまく磨けません。しつこく磨いた後、シンナー付けてブラッシングしてみました。

イメージ 3

続いて、太さの違うドライバーに巻いて徐々に円筒形状に仕上げていきます。丁度良い感じになったら、試しに仮置きしてみます。腹巻しているみたいですね。
イメージ 4

先端の広がりのある部分は、修正してなるべく広がらないようにしてやります。
イメージ 5

接着剤を付けて折れた部分を元通りの位置にセット、前に神業的修理をしてくれた方の心棒が残っているので、位置はドンピシャです。続いて補強用のアルミ薄板の腹巻にも接着剤を付けてセットしてやります。はみ出した接着剤は硬化する前に余分な部分をふき取って仕上げてやりました。後は硬化するのを待つだけです。

イメージ 6

イメージ 7

イメージ 8

(3)フロートガスケットの加工
ガスケットは純正部品が出るのですが、以前調べた時は1枚1600円ちょっとしたので、代わりにスズキのGS650G用のガスケットを頼んでみました。ミクニの同じ系列のキャブで互換性があるような気がしたからです。650Gのキャブもいつか開けることもあるだろうから、ダメ元で頼んでいました。この手持ちの650G用ガスケットを合わせてみると赤矢印の穴1か所だけがずれているだけで、黄色矢印のように長穴に加工してやれば問題無く使えそうです。スズキのガスケットは2年前の購入価格で600円ちょっとです。ヤマハ純正品は今日しらべたら1600円ちょいから1900円ちょいに値上がりしてました。フロートのガスケット1枚1900円はちょっと高すぎるなあ。40年前のバイクの部品を供給してくれるだけで感謝しなくちゃいけないけど、やっぱり高いです。スズキの部品を追加注文しとうこうかと思います。
イメージ 9

イメージ 10

フロート本体にセットしてカバーも仮組してみました。特に問題なさそうです。折れたフロートのステー部分を補強したアルミ薄板の腹巻もなんとか干渉せずに収まっている感じです。後は接着剤が完全に固まったのを確認したらフロート部分のビスを締めて完成の予定です。
イメージ 11

イメージ 12

イメージ 13

暑いので本体に付けるのは今日は断念、来週末がもう少し気温下がることを祈ってます。 もう少し修理記事が続きます。