奥茨城の土木遺産 石岡第一発電所

バイクと体が以前のように動けるようになり、週末のツーリングも出来るようになりました。
あまり明確な目的を決めずに走れるだけ走るという感じが多かったのですが、バイクと風景だけの写真になってしまいがちです。今回は、地元の地銀が発行している冊子で見つけた石岡第一発電所に行ってみることにしました。石岡市茨城県中部の街)に発電所なんてあるのか?と不思議に思ったのですが、調べてみると北茨城市の山の中にある水力発電所であることが判明しました。
ここを目的地にして奥茨城方面をツーリングします。

グリーンラインを通って北上、斜面に作られた水田を横目に見ながらトンネルに向かって標高を上げていく途中の場所です。この辺は、交通量も少なく視界が開けるので好きな場所です。
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グリーンラインも最近は乗用車だけでなく大型トラックが結構走っています。対応する大型車はカーブでセンターラインをはみ出して来るので気が抜けません。ずっと木が生い茂っていて視界が開けない道を走った後なので、一瞬ですが視界が開けると気持ちが明るくなる気がします。
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小山ダムに差し掛かった所、トイレ休憩で駐車場まで上がってしまうことが多いのですが、放水している様子が見えたので橋から写真撮影しました。
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橋の下を見下ろすと道が繋がっていることに気付き、ダムには上らず橋の下に降りてみることにしました。ダムの放水を見ながら、木陰で休憩できました。
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ここから大子方面に抜けることが多かったのですが、この日は更に北上して花園神社を目指しました。途中にある水沼ダムにも立ち寄りましたが、休憩するような場所はなく写真だけ撮って先に進みます。
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花園神社に到着、学生時代以来なので40年ぶりぐらいかと思います。
正面から階段を上って参拝します。
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結構立派な彫刻がありますね。
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本殿で交通安全と健康を祈願して奥に進みます
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杉の大木がありました。
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見ざる聞かざる言わざるの猿の彫刻があります。日光以外にもあるんですね。
拡大して見てみて下さい。
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昭和26年から中断していた例大祭が平成2年に40年ぶりに行われたと書いてあります。
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この後、いったん山道を海岸方面に下り、県道22号線を大北川沿いに上っていくと石岡第一発電所があります。明治44年(1911年)に完成したそうですが、100年以上経った今でも現役の発電所として稼働しているそうです。それだけで凄いなあと感動してしまいました。
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入り口に表示されていた発電所の歴史、明治44年(1911年)に完成、平成20年(2008年)国の重要文化財に指定されたとのこと、今でも現役で稼働しているというのが凄いと思いました。
当時の日立鉱山日立製作所の母体)の電力を賄うために、ここに発電所が建造されたそうです。
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中には入れないので建物と導水管を道路側から眺めるだけです。
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少し上流に行くと、取水口が見えます。
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今でも狭い道路ですが、明治44年にどうやってこの山の中まで資材を運んだのか?
昔の人々が作った土木建築物を見るたびに凄いなあと感心せずにはいられませんね。
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