ハスラー90 Fフォークオイルシール交換(2)

オイルシール交換の続きです。
ようやくばらせのですが、オイルシール取り外しにも難儀しました。オイルシールプーラーといったものは無くと、ドライバーでちょっとこじれば抜けると思ったのですが、かなりきつかったです。

(1)過去の傷跡
前のオーナーさんなのでしょうか? ダストシールを外して見た所、アウターチューブの一部が欠けていました。私と同じようにドライバーか何かを支点にしようとして割ってしまったのか? 嫌なもの見ちゃったな。

イメージ 1

サビサビのCリングと波ワッシャー
イメージ 3

(2)オイルシール取り外し
まず錆びだらけの固定リングと波ワッシャを外します。ちょとやそっとでは外れる気配が無かったので、こいつも熱湯風呂に入れてみました。
イメージ 2

お湯を入れた缶に突っ込んでしばらく放置、もう一度慎重に力を加えるとオイルシールがズルっと動いてくれました。
イメージ 4

めでたく取り外し成功です。


(3)過去の傷跡、その2
オイルシールを外してびっくり、シールの外形面が接する部分に無数の傷跡があります。外すためにシールとケースの隙間に何か突っ込んでホジホジ、ゴリゴリやったのでしょうか?非常に可哀そうな感じのアウターチューブでした。

イメージ 5



(4)シリンダー部分の2面幅
正式な名称は良く分かりませんが、ダンパーを機能させるためのシリンダーAssyのトップはメカ的にクランプ出来るようになっているようです。CCISさんからの情報によれば、最終型(7型)は2面幅 8mmとのことでしたが、バラシて見た所 6型は12mmでした。径がφ13なのでカットしている部分に気づき難いですね。
(写真では0.2mmほど大きいように見えますが、写真撮影でズレたようです)
イメージ 6

2面幅
イメージ 7

今回、取り外しでは特にここをクランプする必要は無く、締め付けは電ドラを使ってやったので、この部分をクランプする工具は準備せずに済みました。

(5)完成
今回、オイルシール、ダストシール、トップキャップのOリングなどゴム部品を全部交換しました。フォークオイルの量はCCISさんが、スズキに直接問い合わせて調べてくれた情報を有難く利用させて頂きました。この場を借りて感謝いたします。

夕方から降った雨の中作業を継続して、めでたく完成です。
イメージ 8


※続く