GX750 格安シート補修

このGXを買った時から気になっていたのがシートです。
アンコ抜きされていてクッション性がほとんどなく、お尻が痛くなるのと、幅の広い部分に直接内股があたり、アンコ抜きしてあっても足つき性が悪いことです。
シート屋さんに聞いてみたところ 2~3万円はするようなのと、シート表皮自体は破れもないので、一度自分で補修してみることにしました。
(補修前の写真↓)
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まずは、左右のシートモールを固定しているボルトと金具を外します。モール1ヶ所につきボルト2本(前と後)とスピードナット2個(中央2ヶ所)で固定されています。普通のボルトとスピードナットを使い分けている理由は、私にはわかりませんでした。
シートベースの鉄板が、三角形状に切り起こされていて、これがシート表皮を引っ掛ける爪になっています。再利用できるように慎重に外します。
表皮を破ることも、鉄板の三角爪が折れてしまうこともなく、うまく外せました。

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外してみるとシートのスポンジが無残にむしり取られた跡が見えてきました。
シート屋さんの作業とは思えませんので、素人さんの作業だったのでしょう。
こんなシートをド素人の私が修正にチャレンジします。はたしてどうなることやら。

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近所のホームセンター(コーナン)にスポンジを買いに行ったのですが、意外と種類がなく、ソフトとハードの2種類のみ、サイズも大小2種類のみでした。
バイクのシートに使えそうなハードタイプの大(330x330x55mm)を購入、915円なり。カットするための専門の工具もあるのでしょうが、安く仕上げることが目的なので、とりあえずカッターだけでカットします。
新品のカッターを使うとそれなりにカットできるのですが、断面をR状に仕上げることはできず、台形状になってしまいます。また、厚さ55mmを薄くするには広い面積を切る必要があり、市販の小さなカッターだけで均一に薄くするのは至難の業でした。シート側のスポンジも凸凹なので、追加する方も外側は買ったままの面を残し、貼り合わせる側を少しずつ削り落として行きました。こうすれば、凸凹面同士が貼り合わされるので、見た目も座り心地もなんとかなるだろう考えたのです。

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シート表皮を慎重に引っ張りながら三角爪に引っ掛けて行きます。追加したスポンジは、元のシートの窪みに乗せただけで、接着も何もしていないのですが、まあまあ許せるレベルに仕上がりました。アンコが抜かれた状態でサイドモールを取り付けていたときの穴と、サイドモール自体が着いていた跡が、少し上に上がって見える位置に来てしまいました。最後の写真ですが、わかりますか? 後で穴だけでもふさいでやろうと思います。

早速、ツーリングに行って来ましたが、今までと違ってお尻が非常に楽になりました。これなら長距離走っても大丈夫です。また心配していた足つき性も悪化するどころが、逆に良化したと感じるほどでした。今までのシートはガニ股になってしまうことで、腰を左右にずらさないと足がまっすぐ下に下りないのですが、シートの断面が角を丸めてあるために、着座位置が多少上がっても、足がまっすぐ伸ばせるので足つき性が良くなったのだと思います。
何の経験もなかったシートの補修ですが、1000円以下の費用で効果抜群となりました。いじってやると愛着もわきますね。もっと早くやれば良かった。